ギックリ腰が恐い

一度ぎっくり腰になると、「またぎっくり腰になるのではないか」という不安を抱えている患者さんがいます。

その恐怖感がストレスになるという悪循環が起こります

恐怖感が、座るときの姿勢やなにかの動作をするときに、またぎっくり腰にならないように無意識にかばいます。

そうすると筋肉や背骨のバランスを歪めてぎっくり腰をかえって起こしやすくします。

しかし、恐怖感をぬぐい去るのは、なかなか難しいと思います。

誰でも簡単にできる方法としては、「逆回し法」です

ぎっくり腰になった時の事を思い出し、その痛みが起こる前のシーンから痛みが起こり、そして治ったところまでを一つの映画としてイメージします

その映画を息を吐きながら巻き戻しながら見ます。

何度か繰り返したら、5秒くらいの速さで急速な速さで巻き戻します

その時に腰が軽くなっていれば上手くいった証拠です。

この方法はアメリカでは、政府が研究費用を提供して研究されている方法です

ストレスが原因で腰痛になることがあります

フェリックス・ヒーリング・オフィスでは、そのようなストレス性腰痛に対して、イメージングブレス法、リコイル法、クレニオ・シェイキングそしてNLPなどいくつかの方法で、対処します

日本整形外科学会で2012年に発表された「腰痛診療ガイドライン」によると以下のように記されています

「非特異的腰痛は、明らかな原因のない腰痛を総称する言葉である
・・・中略・・・
その85%では病理解剖学的な診断を正確に行うことは困難である。」

レントゲンやMRIなどの画像診断によって原因が分からない、いわゆる「骨には異常なし」と言われる腰痛です。

ガイドラインでは非特異的腰痛の原因の一つにストレスによる心理的問題を挙げています

実際、当院でも治療しているとストレスによって腰痛が起こっている患者さんが多数来院されます

では「ストレスがある」とは、どんな状況でしょう。

腰痛の原因となるストレス状況
夫婦として
離婚、別居、パートナーの浮気
親として
子供の成績不振、子供の不登校、子育ての労力(自分の時間が無い)

子供として
親の介護、世代間のミスコミュニケーション

経営者として
経営不振、他社との競争、借金
従業員とのミスコミュニケーション

管理職として
同僚との競争、上司からのプレッシャー、部下の教育ができない

ビジネスパーソンとして
業績不振、会社からのノルマ、上司のハラスメント、同僚からのいじめ
取引先からの無理難題、残業、休日出勤

隣人として
騒音、悪臭などのトラブル、悪意ある噂

コミュニティ(ママ友、趣味のサークル、スポーツチーム)のメンバーとして
メンバー同士の諍い、仲間はずれ、コミュニティの中の階級制度、差別

腰椎以外の患者として
癌、脳血管疾患、心臓疾患
事故やけがの後遺症
動悸、呼吸困難、アレルギー
不眠、うつ病、統合失調症などの精神疾患

そして痛みや麻痺、シビレそのものがストレスになります

ストレス性腰痛のメカニズム

上のような状況では、身体的な原因が直接的に関係しなくても腰痛が起こる可能性は十分にあります
ストレス反応の中枢は脳と考えられています。中でも海馬、扁桃体、視床下部などの脳部位はストレス反応に対して特に重要な脳領域です。

諸説ありますが、上のような脳部位が反応すると、人間はサバイバル(生き残り)反応と呼ばれ、筋肉を過剰に緊張させるか、反対に全く弛緩させてしまう事があります

過剰に緊張すると痛みになり、全く弛緩させると力が入らなくなります

そのような患者さんの筋肉は、触診すると岩のように硬いか、空気の抜けた風船のようにフニャフニャしています

ストレス性腰痛の自覚的な症状
1)痛みの場所が変わったり、範囲があいまい
2)鎮痛剤を飲んでも痛みが改善しない
3)主訴と行動が一致しない

1)は、治療していないまたはに何も作業していないのに日によって、あるいは時間によって痛みが移動します
あるいは痛みの範囲が「ここ」と指させず、「なんとなく全体」という表現になることもあります
この二つから、特定の筋肉や腰椎に問題がある可能性が少ないと予測することができます。
通常の筋骨格系の腰痛は特定の動作と動作方向で痛みの部位が特定することができます

2)は医師から処方された鎮痛剤が効果が無い場合、炎症や神経系の構造的な問題が考えにくいです

3)は患者さんご本人は、自覚できない時もあります
「前に曲げると腰が痛い」と訴えている時に、荷物を置くとか靴を履くなどのちょっとした日常的な動作で十分に腰を前に曲げている場合があります。
患者さんは嘘をついている訳では無く、「痛いと感じている」のではなく、「痛い事が怖い」と感じていることがあります