会社に行けない…【五月病の事例】<Case5>

五月病 40歳 女性
今の仕事が本当にやりたい事かどうかをどうやって考えれば良いのかを悩んで、来院されました。病院では「解離性適応障害」という診断を受けていました

ご相談者さまの簡易プロフィール
年齢:40歳
職業:会社員
家族構成:独身
兄弟関係:一人っ子
ご相談者さまの状況
その方は、自分の問題が過去(小学生)からのケガや人間関係が原因であると考えていました

学級委員などでリーダーシップを発揮したり、以前の職場で部下のマネジメントをしたりすることが他人から望まれればやるけど、それは本当の自分ではないと言っていました

発言としては、「違和感が無い」「頭の中が、まるでビーカーに入っている泥水がグルグル回っている。それでモヤモヤしているので、モヤモヤしない」などの否定文で目的を表現します

「Aという症状があるとBという症状が出て、それを防ぐためにCをしなくてはいけないからDになってしまう」という因果のパターンによって、自分自身を制約していました

今の仕事を選んだ理由を聞くと、少し考え込んで、「人々がありのままで居られる場所を提供する」というミッションから選んでいる事も分かりました

ここからこの方の問題を生み出す思考パターンを分析すると
1)過去志向型
2)自分自身と組織を同一視してしまう
3)否定文によって問題を回避する傾向
4)立証できない因果関係で思考してしまう
5)論理的思考で、わずかに身体感覚を使う

カウンセリングでの対応
望ましい目的は自分自身のモチベーションの源からいろいろな事を考えることができる事です。退行催眠によって、モチベーションの源を探し出すワークを行いました

退行催眠の基本
・嫌な記憶の時点より以前まで退行する
・生まれた時に愛されてこの世に生まれてきたことを体験する
・現在の大人としての自分と繋がって過去の体験を見直す
を説明。
これは、NLPという40年前から開発された問題解決法の中でも中期に開発された方法をMさんの思考パターンに合わせてにワークとして行う。
タイムライン(時間軸を床に線で表わしたイメージ)を使ったワークです。
現在を表すカードに「泥水がグルグル回っているビーカーの絵」を書いてタイムラインの現在に置きます

タイムラインを過去に歩きながら、ビーカーの泥水が汚れる前まで戻ってくださいという指示をしました
それが小学1年生で、「自分の思ったことを言えて、遊びたいときに遊んでいた」と答えてくれました。
そこに過去1というカードを置きました。
さらに過去にさかのぼって、後ろ向きに歩いてくださいと指示しました
最初、怪訝な顔をされていましたが、視線が少しを前方の遠くの一点を見て固定され、動きが少なくなりましたました。
使っていなかった視覚も使い始め、深い催眠状態に入りました。
そして立ち止まり動かなくなりました
そこに過去2のカードを置きました
何を見ていたのかを尋ねると、「私が生まれて、父と母が笑っている顔が見えた」と答えてくれました
そして「何もしなくても、ありのままで居て良いんだ」とも言っていました。
そこで私は、「ここ(過去2のカード)が、あなたのモチベーションの源です。あなたは今、身体を使って催眠状態に入っていました。言い換えると無意識からのメッセージを受け取りやすくなっています。ここから色々な事を考えると身体と心は一致して症状を出さなくなります。そして無意識が活性化しましたので、これから夜見る夢は無意識からの大切なメッセージなので、大切にしてあげてください」という暗示を伝えました。

これの暗示の意図は、
1)身体と無意識はすでに変化しているという前提
2)身体症状によって知らせてきた、不一致のシグナルを夢に変換することで、仕事への影響を減らすことを含んでいます
カウンセリング後の状況
会社は退職して、自分が本当に望む仕事ができる会社に転職しました。
その後、職場の上司の方に様子を聞くと、カウンセリング後は円満に対話できるようになって、退社したそうです。
そしてご協力をお願いし、許可を頂きまして、掲載させて頂いております。
もしあなたが五月病で、薬があまり効かないことでお悩みでしたら、そのお悩みの解決の糸口が、Mさんのように見いだせるきっかけになるかと、
参考になさっていただけたらと思います。