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50代の女性が両耳の耳鳴りで来院しました。
その他にも、すぐに風邪を引く、動悸、生理不順などたくさんの症状を抱えていました。
いくつかの病院に行っても、異常無しと言われ、「年だからしょうがない」という言葉に憤慨していました。
両耳をふさいで、「鈴虫が100匹鳴いている」と訴えます。
頭蓋骨をチェックすると、全く動いていません。
内臓をチェックすると、肝臓が動いていません。
心理的なストレスを尋ねると、職場で上司からパワハラを受けている話がとめどなく出てきました。
その話をしていると肝臓の動きが、回復してきました。
怒りを表現することで、肝臓に溜っていた怒りのエネルギーが解放されていくのを感じました。
時々、肝臓の動きが突然止まる瞬間があると、「何が起きました?」と質問します。
そうすると、言い淀んでいることがわかります。
「どうぞ何でも好きなように言って下さい」と促すと「汚い言葉なんですけど、ふざけんじゃね~!!」と言葉にした瞬間、肝臓が再び動き始めます。
そして肝臓がきれいに動き始めたので、全体を再チェックすると喉のチャクラが詰まっている事に気がつきました。
座ってもらって、今の感じを聞くと「喉の奥が乾いている感じがします」と言われたので、「その感覚から出てくるイメージや音、言葉はなんですか?」と質問しました。
「上司の恐ろしい顔が浮かんできます。」
そこでNLPのワークを使って、上司の恐ろしい顔を遠ざけました。
「今は?」と聞くと喉はすっきりしました。
「上司の顔を思い出すとどうなりますか」と尋ねると患者さんの左側を手で示して、上司がいつもこっちに座っていると言います
そこで別のNLPのテクニックを使いました。
右を向いたときにハッピーな気分を、息を吸って体験し、左に顔を向けながら息を吐いて上司が遠くへ飛んでいくのを繰り返しました
もう一度全身をチェックして、頭蓋骨はきれいに動いていました。耳鳴りがどうなったかを尋ねました
左の耳の耳鳴りはほとんど無くなり、右の耳の耳鳴りは音源の位置が耳ではなく、右の後頭部から聞こえるという変化が起こりました。
ここで、「年のせいじゃないことが証明されましたね、変化する可能性は十分にあります」とある種の信念の解体が起こりました。
ストレスによって、自律神経(動悸)と免疫(すぐに風邪を引く)とホルモンバランス(生理不順)は三位一体のバランスの悪さで起こっています。
ストレスがかかっている時、そしてそのストレスの原因となる出来事が軽減する時のどちらもなり得る病気です。
めまい、耳なり、難聴を特徴としています。
その中でも、耳閉感(水中で音を聞いているような感じ)を伴う低音域の難聴は、内耳のリンパの流れが阻害されて起こります。
耳鼻科で、異常無しと言われても症状がある場合、頭蓋骨をチェックすると症状側に問題を見つけることがあります。
その症状は、側頭骨の外旋病変(耳の付け根の骨が外側に張り出している状態)がみられます。
その結果リンパ液が内耳に余分に入り過ぎて、腫れていきます。
側頭骨の外旋病変が身体状態由来なら、身体を治療すると自然に外旋病変が改善されます。
心理的ストレスに由来すると、頭蓋治療で、その場は改善されますが、すぐに症状がぶり返します。
ストレスの軽減を目的とした心理的アプローチと頭蓋骨の治療が必要です
ヘルニアの手術をしても治らない腰痛
40代の女性が腰痛で、来院しました。
23歳の時に、ヘルニアの手術をして、腰に手術痕があります。
1時間立ちっぱなしだと臀部に痛みが出ます。
腰椎3番と4番の間の関節が動きが悪く、手術のために皮膚や筋膜などが硬く強ばっています。
そして最近テレビでも放映されていますが、腰椎の3番と4番の間で固着しているため、そこから上殿神経が出ていますので、ポケットの部分に痛みが出ます。
いくつかの関節テクニックで、腰椎は解放され、症状も改善されるのですが、すぐに悪くなってしまいます。
そこで、強ばっている皮膚や筋膜の牽引力に負けない自然治癒力を上げる治療方法に変更しました。
内臓と頭蓋仙骨システムの治療によって、腰椎そのものは、何も治療せず、肝臓、腎臓などの動きを適正化して、頭蓋仙骨システムを治療しました。
骨盤と頭蓋骨、硬膜、脳脊髄液、大脳のバランスなどを行って、様子を診てもらったところ、症状が改善したのは当然として、初めて、症状が戻らなくなりました。
また、それまで治療をしても身体の変化を感じられなかったのが、次の治療時には、身体が温かくなるなどの自律神経系の変化を感じられるようになりました。
これは重要なことで、身体に問題がある人ほど、感覚が鈍磨していきますので、相当悪くならないと来院されません。そうすると、治療回数が増える事になります。
それが治療によって感覚の変化を感じられるようになったと言うことは、反対に言えば悪くなり始めたときに、察知できるということです。
そこで早めに対処すればぎっくり腰などの大きな問題にならずにすみます。
日頃のケアが重要視されますが、そもそも感覚が鈍磨しているとケアに対するモチベーションも上がりにくいですし、ケアがどのように自分の身体を守ってくれているかも良く分かりません。
せっかくケアに時間を割いても、感覚が鈍磨していると意味が半減します。
そのためにも、感覚を適正化して、ケアをしながら、腰痛をセルフマネジメントできるように来院されることを願っています